外資系企業では、ある日突然、同僚が不自然に会社を去ることがあります。
実はこの場合、成績が悪いからではなくセクハラで訴えがあり、社内調査の結果黒だったケースが考えられるのです。
本日は実際に起こった話から、外資系企業でセクハラが起こるとどうなるのか、について解説します。
欧州系大企業でマネージャーのサラリーマン。
短大を卒業し、日系中小企業で7年半（1社）従事。ブラック安月給に耐えきれず、働きながら大学を卒業し学歴をグレードアップ、さらに外資系企業に転職を成功。現在外資系企業合計11年目（3社）を全て正社員で勤務中。瞬間風速的に日経大企業にいたこともあり。留学なし、オンライン英会話で、外資系企業で働ける英語力を身につける。
外資系企業がセクハラを許さない本当の理由とは
日系企業と比較すると外資系企業はセクハラに非常に厳しいです。
特に欧米先進国ではセクハラについては一般社会の目が非常に厳しいため、セクハラ問題が世に出てしまうとそのたった１件が会社の名前を汚し、株価を落とし、株主の利益を損なう甚大なダメージにつながってしまうため、外資系企業は絶対にセクハラを許さないのです。
実はアメリカはセクハラが深刻だったのですが、特にここ数年はMeeToo運動が世界的にも定着してきたこともあり、ここから加速的にセクハラへの対応はどんどん厳しくなってきていると感じています。
外資系企業ではセクハラ研修は必ずありますし、通報窓口も用意されています。
セクハラがあると、どのように解雇されるのか？
筆者が経験したことですが、日系企業で働いていたときに男性の先輩からストーカーを受けたことがありました。はっきり交際はしないと何度も伝えたのにメールなども頻繁にきていて、このまま行くとエスカレートして何をされるか分からないから怖いと上司に相談したのに、この方は社内移動になっただけでした。
こういう場合、外資系企業では移動などでは済まず、セクハラ加害が認められた場合は自主退職を強く会社から促され、辞めるまで追い込まれるになります。
実は、セクハラをするような方は多くの場合が仕事も甘い人が多いものです。もしくは社内で敵を作っていたりして、実は会社側はすでに人事のリストラ候補者リストに載せられているケースもあったりするのです。
そうして待ち構えていたところにセクハラ被害の報告が来たら、事実を確認した上で、自ら退職するように人事と上司で追い込んでいき、事実上の解雇となるのです。
高額賠償金も?!外資系企業で起こった、セクハラ実録集
会社がセクハラであると認定する基準はその国の放棄やその企業によって定められているのでよくよく読んで勉強しておいて欲しいと思うのですが、研修をしてもいまだにセクハラをする社員というのは残念ながら存在します。
ここでは実際に筆者が聞いた話を、個人や企業が特定されないよう適宜ぼかしながら、ご紹介します。
セクハラ実録① 飲み会で同僚にキスしてクビになった日本人男性
筆者の知人女性の実話になりますが、会社の懇親会でお酒が入った場で、泥酔した営業の男性からいきなりキスされたそうです。
その女性後輩は大激怒し、翌日に人事に通報。
どうもそのおじさんは仕事でも成果面で問題があったようで、すでに人事もリストラリストに載せていた人でした。その後おじさんは事件から１ヶ月ほどで会社を去って行きました。
しかし、被害者の女性もメンタルを病み、躁鬱になってしまい、仕事を続けられずに退職していきました。。。
セクハラ実録② 同僚をホテルに誘ってクビになった日本人男性
友人が経験した話になるのですが、当時一緒に営業をしていたおじさんと客先に訪問した帰りに
今日はおかげさまで商談がまとまって助かったよ。
まだ時間も早いし、１杯飲んで反省会してから帰る？
と言われたそうです。まだあたりも明るい夕方だったそうですが、いきなりおじさんが
あの、、、あそこの、部屋に行かない？（ラブホ）
と言い出したそうです。
しかも、そのおじさんは既婚で、ティーンのお子さんもいる方。。。
彼女はショックで震える様子を隠しながらなんとか冷静を装い会計を終えて慌てて新幹線に乗り込んだそうですですが、新幹線までついてきたようです。
彼女はそれまで信頼してきた方にそのような目で見られている以上、このまま黙っていたら、身の危険を感じながら仕事をすることになるし、もっとエスカレートするかもしれない。
そう決意して、人事に相談したそうです。
そうしたら、どうもそのおじさんも仕事で元々上層部と揉めていたらしく、数週間で自主退職に追い込まれ会社を去って行ったそうです。
しかしその後、被害者の彼女もメンタルを病んでしまい、退職をせざる追えなくなりました。。。
セクハラ実録③ セクハラ裁判で企業が4,000万を払ったアメリカ法人
取引先企業のアメリカ法人で起こった話です。
職場の男性一人が複数人の女性に性的な言葉を執拗にかけたり、体を触ったことで４名の女性従業員が退職し、州に裁判を申し立てたところ、企業がセクハラの実態を認め、４名の女性元従業員に対し合計約4,000万円の賠償金を支払うことが裁判所から命じられたそうです。加えて裁判所からの命令により、2ヶ月以内に再発防止の社内ガイドラインと教育を徹底するよう求められました。
当然ですが男性従業員は即刻解雇。
このように米国ではセクハラを放置していたとみなされたら企業も大怪我をするのです。
セクハラ加害・被害でキャリアを潰さないための対策とは？
セクハラが起こると、加害者が社会的に抹殺されるのは当然としても、被害者も心に一生の傷を負います。
被害者は、思い出したくもない屈辱的なセクハラを何度も思い出し、人事や弁護士、裁判所に繰り返し説明することでメンタルを崩し、自分のことを責め続けて、仕事を続けられなくなったり転職を余儀なくされることも非常に多いのです。
つまり、セクハラは起こしてもいけないし、セクハラに遭わないように事前に手を打つことが最善と言えるのです。
ここで私から皆さんへのアドバイスは以下になります。
セクハラ被害、セクハラ加害で人生を壊さないように、気を引き締めていきましょう！
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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