日本はまだまだ、
セクハラに対しての対処や認識が甘い国です。
しかしながら
声を上げられずに苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。
筆者自身も長いサラリーマン生活の中で
特に若いころに何度も不快な思いをしたことがあります。
今日は、
セクハラ被害に困っている方に向けて
被害の経験を持つ人間の立場から
アドバイスを送りたいと思います!
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【体験談】職場でセクハラ被害にあったらどこに相談すべきか?
セクハラは、
男性→女性のケースが多く目立ちますが
同性間でも起こりますし
女性→男性へも起こります。
つまりは
誰もが被害者、加害者になると言うことです。
セクハラは周囲が思う以上に
本人は一生消えない心の傷が残るものです。
相手が謝罪してくれたとしても
移動や転職などで全く顔を合わせることがなくなったとしても
被害者側はずっと、心に重いものが残ります。
よって、
甘くみてはいけないし
被害にあったら声をあげて戦って良いことなのです。
まずは、セクハラ被害に遭わないことが大事
就活:意識の低い会社を選ぶな
世の中には、
セクハラが横行している会社と
セクハラに超厳しい会社、というのがあります。
そして、
今時セクハラに甘い会社は
そもそも将来の見通しも明るくありません。
と言うことは
まずはセクハラに遭わない会社を選ぶことが大切になってきます。
これがどう言うことかと言いますと
会社を選ぶ時点で以下を避けろ、と言うことです。
・コンプラ意識が低い
・昭和の匂いが漂う
・中高年男性が固まっている中小企業
・飲み会が以上に多い
・セクハラがもはや暗黙の了解になっているような業界
・独裁経営
などなどです。
今はクチコミサイトなどもありますから
地雷の匂いがする会社は徹底的に、避けましょう。
入社後:舐められないように自己演出しよう
入社した後周りの人から
”この子なら許してくれるだろう”と
舐められてしまうとセクハラのターゲットになってしまいます。
つまり、
舐められない振る舞いが日頃から大切になる、と言うことです。
筆者がセクハラの被害に遭っていた頃、
誰彼構わず笑顔を振りまいて遠慮していました。
それが良いと、子供の頃から教わってきたからです。
しかしながら
結果的に振り返れば、
自分の行動が原因で
一人のプロフェッショナルというより
一人の女としてみられてしまっていたのです。
なぜか、男性というのは
女性が愛想笑いをしただけで
「この子は俺に気がある」と
盛大に勘違いをする方もいるものです。
これに気づいてからは、
・不要な笑顔は作らない
・必要以上に遠慮しない
・常に堂々として、意見を明確にいう
・服装に気をつける
など、
女としてではなく、
チームの一員としてみられるように振る舞いを変えました。
これは女性だけでなく、
若い男性社員でも応用できると思います。
自ら周りに舐められるような
必要以上に下手に出る振る舞いは
今の時代はもはや不要です。
最低限の敬意を持ちつつ、
あとは堂々と振る舞えばいいのです。
人間社会も、
舐められたら終わりです。
自分の振る舞いを少し工夫して、
隙を見せないようにしていきましょう。
セクハラにあったら誰にどうやって相談すべきか?
事実関係を整理せよ
セクハラに遭うとショックで呆然とするものです。
信用していた同僚からの被害であれば
なおさら心の傷は大きいものでしょう。
非常に辛い心情ではあると思いますが
まずは起きた事実を時系列で整理しましょう。
報告を受ける側は5W1Hでまとまっていると助かります。
例えば
・◯月◯日 19:30ごろ
同僚複数人といった会社の飲み会の席で体の関係を迫られた。
断ったのに帰り道に付き纏われた
・2020年4月
仕事で必要だったので
チーム内で個人携帯の連絡先を他の同僚も含めて交換した。
その後、5月ごろから特定の人が毎日ラインを送ってきて
半年ほど無視していたら
今月に入って通勤路で待ち伏せされ
ストーカー化しており身の危険を感じている
・2021年2月から
業務中にチャットでしつこく食事に誘われて迷惑している
業務に支障が出るので辞めれくれといったのに辞めてくれない。
こんな感じです。
(ちなみにこれ、
全て筆者と筆者の同僚に起きた実話です)
口頭の報告は有耶無耶にされやすいので
紙に書いて持っていくとベストです。
この時、
同席して目撃していた証人や
メールなどがあれば証拠として提出しましょう。
どうして欲しいのか、を明確にまとめよう
セクハラの被害は
周りが想像するより遥かに本人に心の傷を残します。
そして、気持ちが整理できるまでは
本人も混乱しているものです。
しかしながら、
”変なこと言われて気持ち悪かったんですう(泣)!!”だけでは
相談しても煙に巻かれて終了する可能性が高いです。
なぜなら会社も面倒なことはなるべく対応したくないので
適当にあしらって終わらせる可能性があるからです。
ここで会社に具体的な対応を取らせるためにポイントがあります。
それは、
会社に望む対応を明確に伝えることです。
セクハラにあった後、
被害者が望むのは多くが
・安全な職場で仕事をしたいので、セクハラを辞めさせてほしい
・加害者とは安心して仕事が出来ないので引き離してほしい
もしくは
・屈辱的な思いをしたので、相手には謝罪してもらいたい
・安心して仕事が出来ないので、相手に対して移動などの制裁を与えて欲しい
このようなことを望んでいるはずです。
これを明確に会社に伝えましょう。
”言わなくたって会社が考えるのは当たり前だろう”と
”察してちゃん”になってはいけません。
グッと堪えて、頑張ってみましょう。
セクハラ被害の相談先は、上司と人事
セクハラの相談先ですが、
基本的には直属の上司、そして人事に報告することになります。
セクハラの被害をどこに相談したら良いのか?については
いざ被害に遭うとなかなか分からなくなってしまうものです。
筆者も、
誰に相談したらいいのか分からず
対応が後手になってしまい
被害が大きくなってしまったこともありましたし
騒ぎになるのが怖いから
誰にも報告せず黙っておこうとしたこともあります。
しかし、
きちんと声を上げなければ
自分以外の被害者が生まれる可能性も大きく
会社の評判を落とすことにもなりかねないのですから
心を強くして、きちんと報告をしましょう。
方法としては、
上司と担当の人事を両方同時に会議室に呼び出して
時系列でまとめた報告書にどうして欲しいのかも明記して、
紙で渡して報告と交渉を行いましょう。
筆者個人的な経験としては、
上司だけに話をすると
上司が自分の立場で不利になるとか
加害者と個人的な繋がりがあったりした場合に
揉み消そうとする可能性があるため
上司だけを呼び出すのは透明性に欠けると思います。
よって、上司と人事を同時に呼び出すのがベストなのです。
セクハラの被害を相談するとき、
「こんなことを相談して迷惑をかけるかも」と
思ってはいけません。
上司と人事というのは、
従業員が安全に働き
仕事のパフォーマンスを出せるように
環境を整備するのが彼らの仕事です。
報告をすると、
一方の話を聞いただけでは不公平ですから
加害者にもヒアリングが行われることとなりますが
基本的には上司と人事によって、
相応の対応が取られるはずです。
同僚への相談は慎重に
ここで注意したいのが、
同僚にランチ等で気軽にしゃべってしまうことです。
下手な方向に話をしてしまうと
噂話などでおかしな方向に向かってしまい
結果自分が不利な状況に立たされてしまうことにもなりかねません。
同席していた同僚に証人として助けてもらうことを
お願いするなど具体的な目的がないのであれば
湾曲しておかしなことになる前に
正しいルートで上司と人事に相談するのがベストです。
内部通報窓口はセクハラにはほぼ、役に立たない
大企業であれば
内部通報窓口をおいている企業も多いかと思います。
しかしながら
内部通報窓口は
いわゆる法令違反にはある程度使えても
人間関係系の法令違反については
ほぼ、役に立ちません。
それなら、
上司と人事に面と向かって堂々と報告した方が
動きも早いですし、透明性も担保されます。
上司と人事に相談しても取り合ってくれないような場合に
転職する前にダメ押しで内部通報を使う、くらいに考えておいた方が
良いかもしれません。
セクハラを真面目に対処しない会社からは転職すべし
欧米企業、
特に米系企業では一度セクハラが明るみに出ると
即クビになるくらい厳しい対応が取られます。
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なぜなら、
セクハラというのは
会社が長年かけて築き上げてきた
社会的な信用を一発で壊すほどの破壊力があるためです。
かなり偉い立場の人でも
セクハラをやると一撃で追い出されることも当たり前です。
しかしながら
セクハラの加害者が会社の中で権力を持っていたとか
人事と上司が運悪くポンコツだったとかで
セクハラに対してまともに取り合わない会社があるのも、
残念な事実です。
また、外部機関に相談したところで、
会社というのは個人が戦って
勝てる相手ではありません。
裁判を起こすくらいのやる気があるなら別ですが、
筆者としては、
基本的に今時セクハラを対処できない会社は
会社の統制力に問題があるため
遅かれ早かれセクハラ以外でも不祥事を起こしたり
ビジネスが頭打ちになる可能性が高いと考えます。
そのため、
セクハラをまともに対処しないのであれば
その会社からは見切りをつけて
他社に入ってステップアップしてしまう方が良いと考えます。
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