あなたはアメリカ人に対して、こんな印象を持っていませんか?
アメリカ人はなんでもストレートに言うんだよね!
実はこのようにアメリカ人のことを捉えている日本人のほとんどが、アメリカ人の国民性を勘違いしていると言ったらあなたは驚くでしょうか?
本記事では、アメリカ人の夫を持ち、10年ほどアメリカ人達と濃い人間付き合いをしてきた筆者が、アメリカ人にたいして指摘する時の必須戦法について経験談を交えて解説します。
*筆者の経験に基づく独自の視点になりますため、全てのアメリカの人が同じではありません。ご了承下さい。
欧州系大企業でマネージャーのサラリーマン。
短大を卒業し、日系中小企業で7年半(1社)従事。ブラック安月給に耐えきれず、働きながら大学を卒業し学歴をグレードアップ、さらに外資系企業に転職を成功。現在外資系企業合計13年目(3社)を全て正社員で勤務中。瞬間風速的に日経大企業にいたこともあり。留学なし、オンライン英会話で、外資系企業で働ける英語力を身につける。
アメリカ人、実は超繊細で打たれ弱い?!
日本人がアメリカ人とよく揉めるのが、アメリカ人の落ち度を個人的に指摘して逆ギレされるパターンです。
君さあ、なんでまた間違えたの?この前も言っただろ?!何聞いてたの?
は?そんなの聞いてないよ。そもそも間違えやすい資料が悪いし。
言い訳するなよ!君のせいじゃないか!そもそも、先輩に向かってなんだよその態度!
そんなの知らないよ、っていうか君の言葉はキツすぎる。本当に傷ついたよ。君は僕の上司でもないだろ?人事に言うわ
え?!仕事のミスを指摘しただけなのに、人事に通報?!
なぜこのような会話になるのでしょうか?
実はアメリカ人は、めちゃくちゃ繊細で、少しでも指摘が強いとメンタルが折れてしまうくらい打たれ弱い一面を持っています。
アメリカ人はなぜ繊細で打たれ弱く言い訳をするのか?
アメリカってえ、ノリがいいしタフよね!
英語ってストレートにはっきり言えばいいんでしょ?
このように勘違いしてアメリカ人に嫌われてしまう日本人が多いのですが、実はアメリカ人は先進国の中でも稀に見るほど心が繊細で打たれ弱い一面を持っています。
これが何故かと言うと、アメリカではたとえ身内であっても耳に痛いような指摘はなかなかしません。
個人主義で自由と個人の人権を重んじるアメリカでは、子供の頃から褒めて誉めて誉められまくって育ちますから、他人からの指摘に対して極端に免疫が弱くなるのです。
そして、アメリカは裁判社会。簡単に謝罪して否を認めてしまうこと自体に大きなリスクがあるからこそ、日本人からすれば言い訳に聞こえるような言い逃れをしたり、逆ギレをするのです。
繊細なアメリカ人に言い訳させず改善させる”サンドイッチ作戦”とは
それではアメリカではどのように相手に対して指摘して物事を指摘するかというと、褒める→指摘する→褒める、魔法のサンドイッチ作戦を使うのです。
■NGな事例■
君さあ、なんでまた間違えたの?この前も言っただろ?!
この言い方ではアメリカ人は喧嘩を売られたも同然です。絶対に否なんて認めないし、改善もしないでしょう。
■OKな事例■
やあマイク、この前お願いした資料、ありがとうね(感謝)。
すごく分かりやすくまとまっていたし、プレゼン用の色やフォントも工夫してくれて素晴らしかったよ(褒める)。
忙しいところ申し訳ないけど、いくつかお願いがあるんだけどいいかな?これやってもらえると最高なの。(ここが伝えたいこと)
本当に頼りになるわあ。今度はここまでできたら一緒に確認しよう。(気分をアゲる)
ありがとうね!!(誉めて感謝する)
どうでしょう。
日本人のあなたからすればまどろっこしくて長いなと思うかもしれませんが、アメリカ人とのコミュニケーションはこのサンドイッチ作戦が絶対にマストです。教科書にはなくても、この言い方を覚えておくだけで驚くほどコミュニケーションがスムーズとなりますよ!
コメント