どこの会社・業種にも、仕事が早くて成果が出せる人と、周りの人が30分で終わることが2ヶ月かかっても出来ない人、という現象は起こるものです。
仕事のスピードが早いと言われる外資系企業に合計3社勤めている筆者ですが、外資系企業の中でも日本人外国人問わず、仕事のスピードは人により千差万別だな、と思うほど差があります。
そこで本日は、日系企業・外資系企業合わせて5社を経験し、千人以上と一緒に働いてきた筆者が自らの経験から仕事の遅い人の特徴と、ズバリの解決策をまとめてみます。
欧州系大企業でマネージャーのサラリーマン。
短大を卒業し、日系中小企業で7年半(1社)従事。ブラック安月給に耐えきれず、働きながら大学を卒業し学歴をグレードアップ、さらに外資系企業に転職を成功。現在外資系企業合計13年目を全て正社員で勤務中。瞬間風速的に日系大企業にいたこともあり。留学なし、オンライン英会話で、外資系企業で働ける英語力を身につける。
盲点あり:なぜ仕事が遅いのか?
逆算ではなく、積み上げ式で仕事をしてしまう
仕事が早い人と遅い人の圧倒的な違いは何かといえば、仕事が早く成果を出せる人は、ゴールから逆算して仕事を行う、という点です。
仕事が早い人は目標・目的を明確にして、ゴールから逆算して仕事に取り掛かるので、無駄なことをしません。だから、早いのです。
一方で仕事が遅い人は、仕事を着た順から雪だるまのように積み上げていってしまいます。
優先順位を考えず、自分の好き嫌いも入れたりして何となく取り掛かってしまうから、平均的な人よりも時間がかかってしまうのです。
仕事の要点がわかっていないから
仕事が早い人はゴールから逆算型で仕事に取り掛かるのですが、ゴール設定をしても仕事の要点がわかっていなければ遠回りをして通しても仕事が遅くなりがちになります。
例えば、
いま朝だけど、今日の定時間までに週明け役員に報告する売上の資料準備して。急な予定が入っちゃったから、ありあわせでいいよ
と言われたとしましょう。
ここで要点を掴んでいる人は、
売上の資料ならチームのAさんが持っている資料を使えばいいや。部長報告会で毎回使っているらしいから役員に見せても精度も問題ない。聞いてみようっと
と発想ができます。
この依頼の要点は、役員に報告する数字を持ってきて、失礼のないレベルの資料になっていればいいからです。別に1から資料を作る必要なんてないわけです。
ここで仕事の要点を掴んでいない人は。。。
ええっこんな急に言われても、、まずは売上のデータを調べて精査して、役員報告の過去の資料を見て役員の好みのフォントを調べて、、、絶対間に合わないよ!!!
と、方向は間違っていないのですがとにかく非効率な方向に走って行きやすいのです。
仕事の依頼を受けた時に、目標や目的は何で、そのための要点は何なのか?を理解している人は仕事が早いわけですね。
社会人必須の知識!発達障害の可能性
昨今認知度の上がってきた発達障害。程度の差はあれど20人に1人とも言われますので、ある程度の規模がある会社に勤めているなら、部署に1人はいるような計算になります。決して、珍しいことではないですから、特に管理職の方は知識としてしっかりと勉強をしておく必要があるでしょう。
発達障害(ADHD、自閉症スペクトラム、学習障害)を持っている方については本人の気持ちややる気、スキルとは関係なく、脳の特性により、どうしても仕事が期限内に終わらせることが難しい、、という方もいます。
筆者が20年近いサラリーマン経験を経て、実際にADHD診断がついている人とも接してきた経験から言えることは、どこの部署で何の仕事を誰とやらせても仕事が遅く工場的に残業をしまくっていたり、本人のこだわりが強く、上司や同僚、人事からの指摘が採算あっても全く改善されない場合は、もしかしたらADHDなどの可能性もあることを踏まえて工夫して付き合っていくと良いことが最善でしょう。
結論:マメな進捗確認を一緒にしよう
仕事が遅い人というのはさまざまなタイプがいます。例えば。。
- 求めている内容を正しく理解していない
- 本人のこだわりが強い
- 納期意識が弱い
- 優先順位づけが苦手
- 仕事の内容がわからないけど聞くのが苦手
- 他の仕事が来て意識が下がっている
まあこんな感じで、仕事が遅い人の理由は色々あるのですが、同僚だったり上司の立場であるあなたとしては
どうやってこの人に納期通りに仕事の成果を出してもらったらいいだろうか。。。。
ということが知りたいですよね。
そこで筆者が実際にさまざまな方法を試して最も即効性があったのが、面倒でも、小刻みに仕事の進捗を一緒に確認して、伴走するスタイルで、繰り返し目標を伝えながら仕事をすることなのです。
ポイントとしては、1時間の確認会を2週間に1回行うより、30分の確認会を週に2回行った方が効果的です。
なぜかというと、人は接する頻度が高いほど優先順位を上げるとともに、相手に好意を持つためです。
さらに、めんどくさい同僚・先輩扱いされないためには、進捗を確認してやっている感を出してはダメ。一緒に寄り添い、ゴールまで伴走するイメージで、時には話の整理につきあい、時には背中を押してあげるのです。
この記事を読んでいるあなたは、きっと仕事ができる人で、
仕事なんて一人前分、1人でやれよ!!!
と思うかもしれません。
それでも、特にあなたが上司だったり先輩であるならば、あなたが思っている以上に1人で自己管理してモチベを保って期待を満たせる人なんて、そんなに多くないのが世の中だということは理解しておくべきでしょう。
あなたが他者をフォローしていることは一見面倒かもしれませんが、それはあなたの実績として確実に蓄積されて行きます。人を育てた、という実績となりますから、あなたの中の資産として積み上げて行きましょう!
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