皆さんは”外資系企業の人間関係”というとドライで実力主義、と聞いたことはないでしょうか。
私はこの様なイメージを抱いて10年前にド日系企業から外資系企業へと転職したのですが実際は大違いだったり、まさにその通りだったり、いろいろ思うことがありました。
ただ一つ日系企業と外資系企業は人間関係のお作法が全然違うということは確かです。
これを掴むまでは笑えない失敗もしましたしストレスで体が痛くなりましたし、非常に苦労しました。
私自身が失敗してきた数々のエピソードも踏まえて私なりの解釈をお話ししたいと思います。
欧州系大企業でマネージャーのサラリーマン。
短大を卒業し、日系中小企業で7年半(1社)従事。ブラック安月給に耐えきれず、働きながら大学を卒業し学歴をグレードアップ、さらに外資系企業に転職を成功。現在外資系企業合計13年目(3社)を全て正社員で勤務中。瞬間風速的に日経大企業にいたこともあり。留学なし、オンライン英会話で、外資系企業で働ける英語力を身につける。
外資系企業=成果・実力主義、は間違いだった!
外資系企業の実力主義、成果主義が、単純に仕事だけと思っている人が多いのではないでしょうか。そして多くの人が勘違いしたまま外資系企業にきては、評価されず、短期間で去って行く場合も珍しくはありません。
なぜかというと、外資系企業だろうと日系企業だろうと、サラリーマンというのは上司に気に入られないと評価はされないからです。
外資系企業ではあなたの雇用・給与・評価について、直属の上司が権限を一手に背負っています。日系企業ではあなたの上司が評価した後に他部門の管理職と付き合わせてなあなあになったりしますが、外資系企業では他部門の管理職と部下の評価を突き合わせる際も、上司が大きな権限を持っているのです。
例えば歩合制の保健営業や、金融のトレーダーなどは成果が数字で一目瞭然な職種ですら、もしあなたが日頃から上司に盾をついていたり、上司の面子を潰すようなことをしていれば、どれだけ成果を上げていても重箱の隅を突かれて、あなたは排除されるリスクすらあるでしょう。
筆者はこれを理解しておらず、何しろ成果を出せばいいんだ!目立てばいいんだ!と勘違いして、上司からフルボッコにされたことがありました。。。
このように、外資系企業で働く人は誰もが上司を一番に考え、仕事の成果は当たり前に出した上で
・上司の依頼は最優先
・上司には歯向かわない
・上司には絶対服従
を軸にして働いています。
外資系は成果だけ出せばいいんだ!と思っていると自滅しますから、十分に気をつけていきましょう。
ちなみに間違っても、上司の愚痴を社内でこぼすことはしないでくださいね!!!
外資系企業は誰も助けてくれない放置プレーである
会社の文化にもよるのですが、外資系企業に入社した後、チームでWelcomeランチを取ったら、あとは放置、と言うことは当たり前です。
日系企業であれば新人さんや移動者がきたら盛大に飲み会をして、丁寧な引き継ぎを行って、ケアをして、、となるところが外資系企業では多くが放置ですから、日系企業から外資に移ってきた人はこの文化に面食らうことも多いものです。
筆者が以前働いていた企業ではこの放置に切れて1週間でクレームのメールを上司に投げつけて会社に来なくなった人がいました。
筆者自身も、「誰かから引き継ぎがあるんだろう。上司は忙しそうで席にいないし、待ってみよう」と思って置物のように座っていたら「あなた、この会社に何しにきたの?」ときつーーーい一言をもらったこともありました。。。
ポジションによっては前任者が既に退職していて、引き継ぎの資料もなくて、上司から「君の仕事のゴールはこれだ。顧客の連絡先と、社内のキーパーソンはこの人。君、経験あるんだよね?じゃああとは任せたよ、よろしく!」と言うのは珍しくありません。
これは職位が上がるほど目立つ傾向があります。
基本的に外資系企業というのは
チームに入りたければ自分から積極的に声をかけ人脈を作り、仕事が分からなければ自分から頭を下げて聞き回り、結果を残して自分に興味を持ってもらう必要があります。
自発性がない方は遅かれ早かれ辞めてしまうので構う必要なし、というのが、ぶっちゃけ本音だったりもします。
出来ない個体は延命せず見捨て、強い個体に注力する。。。これではまるでサバンナの野生動物じゃねえかと思いますが、これが外資系企業だと思って入った方が良いのです。
外資系企業に入って放置されて困っている、、という人は、まずは部署や社内のキーパーソン、もしくは上司を数回ランチに誘って、お酒がないところで色々話してみることから始めてみましょう!
外資系企業の同僚を信じて大失敗!同僚は友達じゃない!
外資系企業で働く人は、”隣の同僚を信じるな”と言うキツイ言葉を聞いたことがある人がいるかもしれません。
これは言葉の通り、隣で毎日顔を合わせる同僚であっても友達ではないのだから節度なく無垢な心で接するのは危険だよ、と言うことです。
筆者自身、上司との関係に悩み果てていたときにうっかり同僚に愚痴をこぼしてしまったことがあるのですが程なくして上司に密告され、そこから会社にいづらくなり、余儀なく移動をした、ということがありました。
どういうことかと言いますと、外資系企業は個々の役割が明確で、個々が上司から仕事を請け負う個人事業主のようなものです。
日系企業では、よく
君仕事大変そうだね。手伝おうか?
うううありがとうございますううう
という会話があると思いますが、これを外資系企業でやってしまうと
君仕事大変そうだね。手伝おうか?
いや、大丈夫だよ。必要だったら上司に相談するから(俺の仕事に踏み込むなよ)
は?俺が仕事できてないように見えるってこと?
というような会話になります。
つまりお互いの仕事に横槍を入れることは、失礼であり、タブーなのです。
会社がいくら、同僚は仲間だ!ワンチームだ!と連呼しようと、どんな会社でもどこの国でも、目の前にある現実は違います。
外資系企業では、自分の身は自分で守らねばなりません。今日の味方が明日の敵になっていることは本当にあるのです。
外資系での仕事に疲れたら、仕事は全く関係ない友達に話して酒のつまみにするか、お金を払ってプロとしてカウンセラーやコーチに聞いてもらうか、転職エージェントに話してみる、というのもいいかもしれません。
JAC Recruitmentやen worldのような転職エージェントとは定期的に連絡を取って、コンプライアンスで問題にならない程度に自分の会社の状況を与えておくと、お互いWin-Winになるのでおすすめです。
人間関係がやばい外資を避ける方法とは?
やばい人間関係の外資系企業って、どうやったら入社前に見抜けるの?
せっかく転職するなら、短期離職は嫌だなあ
と、思う方も多いことでしょう。
外資系企業は日系企業と異なり、とんでもない人、というのが実際に流れ着きやすいものです。せっかく転職したのに、仕事もままならないような人間関係で短期転職を繰り返してしまうのは、疲弊するだけですよね。。
ブラック外資系企業を事前に見抜く方法はいろいろあるのですが、筆者のおすすめは働いている従業員の勤続年数を面接や転職エージェントから聞き出してみることです。
クチコミサイトは使用すると分かるのですが、あまりにリアルなクチコミは運営側の判断で削除されてしまいますから、本当の内情は人から聞き出すしかないのです。
日系企業では勤続年数は長いほど安定した良い会社であることが一般的ですが、外資系企業では1,2年の短期離職も危ないし、7年以上の長期勤続選手が多いことも、また危険なのです。
筆者が実際に経験したことですが、
- 上司は入社して半年
- チームメイトは長くて2年、あと全員1年以内
- 他部署の管理職は10年、20年越え
という職場に入った時は、熾烈な職場いじめで、筆者を含めて入社して3年以内に9割が退職してしまいました。二人に一人は入社して1年以内に退職するという、異常事態だったのです。
しかし一方では長年勤めている人もいましたが、これは古株が自分の立場を守るために新入りをイジメ倒して追い出していたからだったのです。。。
ブラック外資を事前に見にくためには、優良な転職エージェントがどうしても必要になってきます。その中でもJAC Recruitmentは外資転職をしたいならお付き合い必須のエージェントです。JAC Recruitmentは企業の内情に精通しているため、やばい人がいる外資系企業はそもそもあなたに持ってくることはないでしょう。いかがでしたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント