〇〇という企業のせいで私の荷物が遅れた!ひどくないですか?!
〇〇に行ったけど、子供が騒いだからって断られた。日本はおかしい!
ビール半額だっていうから頼んだら、間違ってた。おかしくないですか?
私はこんなに頑張ってるのに夫や上司が認めてくれなくて、、私、偉いですよね?
昨今、こんなようなつぶやきをSNSで発信する人が増えています。
これは何も日本に限ったことでは全くありませんが、筆者はどうも、強い違和感を感じてしまいます。
本日は、SNSで大人がわめくことについて、思った頃をまとめていきます。
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SNSで企業へのクレームを発信する本当の理由
先日Twitterで、要約するとこんなようなツイートを目にしました。
〇〇という企業のせいで私の荷物が遅れた!飛行機がもう出てしまうのに!ひどくないですか?!
一見、正当な申し立てに見えますよね。
その場で企業側とも話し合ったのかもしれませんが、それでも納得いかなかったのか、自分がいかに大変だったのかをSNSで発信している、というような内容でした。
企業に対するクレームを、手軽に発信できるSNSで呟いて、多くの人に共感してもらいたい。。。いわゆるSNS炎上です。
訴える本人たちは自分の正義感で、いっぱいです。
相手が悪いんだから正してやろう。
おかしいことは主張しよう。
自分以外の人にも知ってもらおう。
そう思っているのかもしれません。
しかし、本当にそれが理由なのでしょうか?
SNSでクレームを発信する本当の理由は、自分様の思い通りにならなかった鬱憤を晴らし、自分の正義を他人に褒めてもらい、かわいそうな自分を多くの人に慰めて認めてほしいからではないでしょうか。
そもそも企業のサービスに落ち度があるのであれば、当人同士でその場で冷静に話し合えばいいことです。もしも企業の対応にあまりに納得がいかなければ、後日本部のカスタマーサービスなど適切な部門に直接連絡をし、フィードバックを貰えば良い話です。
筆者もこれまで人生で数回そのようなことはありましたが、こちらが何に対してどうこまっているか、企業に何を求めるかを淡々と説明して交渉するのみです。そこに感情は不要。それ以上でも以下でもありません。
そもそも、もし自分が世界有数の富豪でVVVIPだったら、企業だって完璧なサービスをしてくれるはずですから、自分のレベルが低いから質の低いサービスを安価で使用しているにすぎない。もっと頑張ろう、と思うようにしています。
ちなみにベストセラーであるアドラー心理学の名著、”嫌われる勇気”の中でも「接客のサービスが悪いから怒ったのではない。要求を通したいなら、怒らなくてもいくらでも方法はある。怒ることを目的として、怒っているのである」というような解説があります。
大の大人が、SNSで、わめきちらす。よく考えると、恥ずかしくないでしょうか?
咄嗟にスマホを手にして感情的に呟く前に、一呼吸置いて、品のある大人を目指したいものですね。
SNSに過度の共感を求めることの危険性
Twitterでは昨今激増しているのが「私を褒めて欲しい」「私を認めてほしい」系のツイートです。
私はこんなに頑張ってるのに夫や上司が認めてくれなくて、、私、偉いですよね?
こんな感じ。
大人になれば、自分のことを褒めてくれる人なんて確かにいなくなりますよね。気軽に呟ける場で、ちょっと、呟いてみたい。。そう思う気持ちもよくわかります。ダメだとは絶対に言いません。人間は他者承認欲が非常に重要であることは言わずもがなの事実です。
しかし、他者から褒めて認めらもらわないと自分の価値がわからない人というのは、ちょっと危険です。
そもそも実は、他人の評価なんて、実は非常にいい加減なものです。
今は良いと言ってることも3日後には最悪だと言い出す、それが他人です。つまり、他人の評価を自分の幸せの軸にしてはいけない、ということなのです。
他人の評価に振り回されていたら、気づけばボロボロになってしまいます。メンタルの軸がぶれている人には、勧誘や詐欺など、悪い人も寄ってきます。
自分のことは自分で褒める。
人生は原因自分論で考える。
自分のことを自分で認めてあげることができる人は、ある意味、メンタルが最強です。誰も応援してくれなくても自分のことを信じることができるからです。
精神年齢と実年齢は必ずしも比例するわけではないのですが、少なくとも、大人なのに子供のように褒めて褒めて!とばかり思っている自分からは卒業したいものです。
日本人クレーマー&かまってちゃん体質に対する海外の反応とは?
企業へクレームをつけたり、SNSで騒いだり、頑張ってる自分を認めてほしい、、、というのは何も決して、日本に限ったことではありません。
しかし、日本と日本以外の国ではそもそも、基本的な考え方が大きく異なるということは言えるでしょう。
例えば企業と顧客の関係性。
日本の外では、お客さまは神様ではありません。ただの人間です。
特にアメリカでは労働者側が強いですから、例え客であってもいきすぎたクレームなどは相手にしませんし、店から追い出すことも普通にあります。これをSNSで騒いだとしても、顧客を殴って怪我させたとか、あからさまな人種差別があったなどを除けば、日本のようにちょっと企業がポカミスしただけで企業がフルボッコになることは、稀です。
また、他者承認欲についても、日本人は異常に”察してちゃん”、”構ってちゃん”でもあります。
国により人により一概には言えませんが、特に西洋は個人主義であることが多く、誰かに褒めてもらわないと気持ちが満たされないという人は日本よりは少ない印象です。
私はこのままでもマジサイコー!私は仕事もしてて子供も育ててマジで偉いし!
は?あなた、私に対して文句言うの?あなたの方がおかしいし〜!!!キャハハ!
割と本当に、男女ともに、こんなノリだったりします。
日本人の察してちゃん・かまってちゃんは、日本特有の村文化だったり、日本語がコミュニケーションに適していないという不利な条件も影響しているのかもしれませんね。
海外が必ずしも良いとは思いませんが、少し海外のマインドを参考にすると、もっともっと生きやすくなるかもしれないですね。
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