あー、また欧州チームから返事がないよ。
電話しても捕まらないし、トラブルほったらかしで、帰っちゃったみたい。。。
出たよ、何の前触れもなく、2週間休暇だって、、仕方ないから上司の人に連絡してみるか。
えー!日本だったら何時まででも残るし
土日とかサービス残業でも責任持って仕事やるよね、、
外資系企業、その中でも欧州系企業に来たばかりの日本人が驚くのが、ヨーロッパの同僚が残業をしない&とにかく休暇が長いと言うことです。
アメリカ・中国・日本からしたら信じられないような、余裕ある働き方をしている、それがヨーロッパの一般的なサラリーマンと言っても良いでしょう。
筆者はドイツ、イギリス、イタリア、スロバキア、ルーマニア、ロシアを中心としたヨーロッパの方々と働いてきたのですが、個人的な経験や、同僚から直接聞いた話をもとに、ヨーロッパには社畜がいないことを解説していきます。
欧州系大企業でマネージャーのサラリーマン。
短大を卒業し、日系中小企業で7年半(1社)従事。ブラック安月給に耐えきれず、働きながら大学を卒業し学歴をグレードアップ、さらに外資系企業に転職を成功。現在外資系企業合計13年目(3社)を全て正社員で勤務中。瞬間風速的に日系大企業にいたこともあり。留学なし、オンライン英会話で、外資系企業で働ける英語力を身につける。
【外資系企業】ヨーロッパには社畜サラリーマンがいない【日本人は異常】
”会社”に”奉仕”するのは日本だけ?!
日本人は、会社が大好きです。自己紹介で会社名を言ったりSNSでも仕事のことばかり、ドヤドヤ言っていますよね。
えー、会社なんて好きでもないけど、、
そう思うかもしれません。
しかし、日本人はいまだに昭和マインドのまま、プライベートの時間を削り家族との時間を削ってでも一生懸命、会社のために働くことがもはや当たり前となっていますよね。出世が確約されているわけでもないのに、単身赴任で家族とバラバラになることもいとわない、日本人。
実は、このように”会社”に固執するのは世界的に見ると日本くらいなものです。
海外でも、例えばサラリーマンでも数千万稼ぐ弁護士とか億稼ぐような外資系金融、もしくはGoogleやマイクロソフトなどで働くエリートサラリーマンであればバリっと会社の名前を言ったりしますが日本人は一般的なサラリーマンでも会社に奉仕するのが大好きです。
この姿は他国の人から見れば、勤勉を通り越してもはや異常な姿に映っているのです。
世界では、”会社”のためではなく、”自分のため”に働く
もちろん日本人以外にも、一生懸命に働く人は世界中に存在します。
しかし日本人と大きく異なるのは、世界の人々は基本的に自分の人生のために働いています。日本人のような、会社に対する軍隊のような忠誠心や、一方的な犠牲精神を持ってはいません。自分の人生で求めるものが出来る限り近い企業を探して、自分のために、働くのです。
それゆえに、自分の人生にプラスにならないと思えば、サクッと転職してしまうのだって当たり前なのです。
ヨーロッパでは、休暇のために仕方なく労働しているに過ぎない
欧州はキリスト教の本場ということもあり、宗教の影響を非常に強く受けていることもあるのですが、基本的には社会の根底に休暇にこそ人生があるということが根付いています。
欧州と言っても広いですし業界にもよります。もちろんその人の職業にもよりますし、階級にもよるのですが、筆者が実際に経験したり、現地人の同僚などからヒアリングした欧州の一般的なサラリーマンの平均的な休暇はこんな感じ。
■欧州の平均的な休暇■
・クリスマス:2週間くらい
・イースター
・夏休み:2週間から1ヶ月
・Bank holidayと呼ばれる祝日がちょいちょい
・有休:国により違いはあれど、長い国は40日くらいを1年で使い切れとか、持ち越した有休は翌年合算して全部使え、と言う国もある
・傷病休暇:ドイツでは有休とは別に家族や自分の体調不良のために使える休暇が20日くらい付与されたりしている場合あり
・産休育休:法律で制定されており、おおむね1年くらい。ドイツはもっと長い。男性も2週間から数ヶ月取ることも。
ちなみに筆者のイタリアの同僚は
有休が60日たまっちゃってねえ。人事から、あと8ヶ月で使い切れって言われているんだよ。と言うことで来月1ヶ月休んで、その後も毎月ちょくちょく休むから、よろぴく!
と言って、華麗に休暇に入って行ったこともありました。どんだけ休むねん。
残業が法律で禁止されているドイツ
欧州系企業では、管理職以外は基本的に残業はしません。
なんと、労働組合が非常に強いドイツに至っては、残業が法律で禁じられています。時間になったらどんなに炎上していてもスタッフクラスの方は1分も残業せず、帰るのです。
たとえば工場などで一時的にどうしても残業稼働が必要だとなると、事前に長い長い労働組合との調整を経て承認されることが必要となるため、日本のようにその日の残業をその日のうちに個人や係長クラスが勝手に決めて命じることは不可能なのです。
残業についての法律や考え方は欧州と言っても国にもよります。たとえばイタリアなどは一般職でも日本のようにダラダラと残業することはあるといえばあるのですが、自分の意志でやりたければ働く、というスタンスの方が多いです。要するに、あなたが相手に対して残業することを押し付けることは、できないと思ってください。
欧州企業と働くときは、時間内でいかに効率的に仕事をするか?にかかっているのです。
欧州では、仕事は仕事でしかない、と割り切っている人が多数派
筆者はドイツ企業および多国籍企業で、イギリス人、イタリア人、ドイツ人、ロシア人を上司に持ったことがあるのですが、どの方も口を揃えて
Ash、仕事でそんなにストレス感じないでくれよ。仕事なんて仕事でしかない。人生はもっと他のところにあるだろう?
こんな感じで言ってくるので、最初は非常に驚いた物でした。
日系企業で働いたいた時、日本人上司は仕事が何より大切で、家族との時間を削って残業し飲み会やゴルフなどあらゆる労力を使って会社に忠誠を誓うことが半ば強要されています。
しかし、ヨーロッパではたとえ管理職であっても、仕事より家族を大切にしている人ばかりです。ある意味、家族を大切にし、休暇を充実させることが、欧州社会の同調圧力と言っても良いほどです。金融や政治などでは様子が違うかもしれませんが、筆者は一般的なサラリーマンが働いているような業種で、いわゆる社畜サラリーマンには欧州で出会ったことも聞いたこともないのです。
日本人のように仕事のことばかり言ってカリカリ目を釣り上げて取り組んでいると”人生が仕事しかない、つまらなくて可哀想で魅力がない人”だと思われてしまうことでしょう。
階層ごとに明確に責任が違う欧州系企業
休みが何より大切な欧州企業のサラリーマンですが管理職については日本人よりよっぽど馬車馬のように24時間働いている人も結構多いものです。
というのも、ヨーロッパ企業は階層によって明確に職務責任がわけられているためです。
一般職はビタ一文残業なんかしないし土日や休日は完全に休んだりしますが、管理職については会社携帯とPCはバケーション先にも持っていき仕事をしながら休む方も多いです。
ただし、日本と異なりこの方達はそれなりにお給料が出ています。また、日系企業のように、一方的に管理職になれと押し付けられることも基本はなく、自分も合意の上で職務を全うする立場についています。
そのため、日本人のように犠牲感を感じているというよりは会社も本人も合意の上で納得して立場として仕事を全うしているのです。
日本にいながら欧州の文化で働く方法は、転職である
有休がたくさんあって、残業もしないで、仕事してるなんて、、羨ましいなあ。
欧州系企業のようにワークライフバランスを保って働きたい。。。そんな方にお勧めしたいのが、欧州系企業の日本法人で働くことです。
転職相談は無料ですから、まずは話を聞いてみましょう!
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