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”欧米人は他人を気にしない”は嘘

海外情報

日本人同士の会話で

”日本人は他人を気にしすぎ”

”海外は人目を気にしない”

なんて、聞いたことがないでしょうか。

欧米は日本みたいに他人の目を気にしないし自由だ、

なんて言われることもありますね。

これについて私としては

欧米人は日本人よりよっぽど人目を気にしているんだけどなあ

と思うことがあります。

さて、これはどういうことでしょうか?

 



日本人は何を気にしているのか

  • 日本人が考える、日本の国民性の背景

日本は他国に侵入されにくい島国であると言うことに加え

日本語と言う高い言語の壁もあり

いまだにほとんどが、日本で生まれ育った人の中で生活をしています。

東京は世界最大の都市とは言われますが

同じく巨大都市であるロンドンやニューヨク市、

シンガポールなどは人口の半数以上が外国人であることを考えると

いかに日本が日本人だけで生活しているかイメージがつくかと思います。

同じ国土に同じ人種が定着していれば

新しいことも生まれにくく

いわゆる価値観や行動も大多数が似たり寄ったりになってくるのは

人間の特性ではないかなあと思います。

また、日本は地震や台風などの自然災害も毎年起こるほど

自然界としても厳しい環境に置かれている国であります。

これにより日本では相互扶助の精神が進み

・お互い様

・助け合い

・人様に迷惑をかけてはいけない

などの文化が発展してきました。

そして結果として、

個人より組織を重んじる、団体主義が定着したと言えるでしょう。

日本の様な厳しい環境に置かれている国では

個々が好き勝手やっていたら生き残れない場合もあった事でしょうから

団体主義が全部悪いのかと言えば疑問が残ります。

 

  • 日本人が気にしていることはコレだ

この様な中で日本人が他人から見られた時に何を気にしているかと言えば

団体と同じ意見で同じ行動ができているかどうか”

”社会的に見て誇れる団体(会社、大学など)に属しているか

と言えるのではないでしょうか。

同じ民族間における相互扶助の考え方が行きすぎた結果、

自分と他人の線引きが非常に曖昧になり

お互いをあるべき論で監視しあい

個人よりも家族や組織の総意が重視されるのが日本だと思うのです。

・人と違うことをしている人が目立つ

・自分の意見より他人を優先する

・他人の生き方や考え方に口を出す

・カイシャ、大学自慢

など、皆さんが思いつくめんどくさいこと

こんな背景から生まれたのかもしれません。

 



欧米は個人主義である

欧米と言っても広いし文化も様々である、、と前置きをした上で言うならば

欧米では基本的に

自分と他人の線引きがしっかりあり

お互いに相手の線引きを飛び越えない様にしています。

この線引きは、夫婦間でもそうですし、

親子でも親戚でも職場でも

多くの場合では日本より遥かに明確です。

どんな関係性であろうと

基本的に私は私、あなたはあなた、なのです。

これは言葉を変えると個人主義とか自己責任と言われると思いますが

欧米は自分は自分、相手は相手、それぞれ個々の意見を尊重するのです。

私個人が日本語ではまず聞かない英語の言い回しに

You’re crossing the line!

 「あなたは越えてはいけない一線を超えたわ」

Mind your business!

 「あなたに関係ないでしょ、ほっといてよ」

と言うものがあるのですが(かなり強い語気ですが)

これは欧米の個人主義をよく表しているなあと思います。

どんなに近い関係性であっても

欧米では相手が自分の心の領域に土足で踏み込んできたと思えば

我慢せず上記の様なことをバシッと言って、線引きをするのです。

日本でよく言われる「○○すべき」論を

理由もなく欧米人に押し付けようものなら

多分猛反発されますが

これは団体主義の日本と個人主義の日本の文化の違いと言えるでしょう。

 



欧米人が〇〇を超絶気にする理由

  • 欧米はReputation命

個人主義なら自分の意思を大事にして

自由気ままに生きられるじゃないか、と思うでしょうか。

しかし、実は欧米人は日本人よりよっぽど他人からの目を気にすることがあります

それは

Reputation=自分に対する周りからの評価 なのです。

自分という個人が周りからどう評価されているかと言うのは物凄く気にしているのです。

 

欧米人がReputationを超絶気にしているのには理由はいろいろありますが

個人主義が故に団体という後ろ盾があてにできない中では

常に自分でサバイブしなくてはいけないと言うことも

起因しているのではないかと分析しています。

Reputationが何を指すかですが、

職場であれば自分が周りからどう高く評価されているかですし

プライベートであれば家庭円満で素晴らしい夫妻に見られてナンボ

料理もできて子供の教育も素晴らしい両親!

みたいな感じと言ったらイメージがつくでしょうか。

欧米人は自分の身内のことも「私の夫は素晴らしいのよ!」とか言いますが

「素晴らしい夫を選んだ私サイコーでしょ」と言う思いも

少なからずあると思うのです。

「ありのままの〜♪」という歌が数年前に流行りましたが

あんな歌が流行ってしまうくらい、

欧米ではありのままの姿なんか見せてたら生き残れない

ってことなのかもしれませんね。

 

  • これをやると欧米人はキレる

数年前にアメリカの某大物歌手がReputationという

アルバムを出していましたが

あの一連の騒動を見ていてもthe 欧米人だなあと思ったものです。

欧米人は自分のReputationを傷つけられると

あのくらいガチギレするのです。

欧米は他人の行動や考え方、人生論、仕事の進め方などについて

言及したり踏み込んだり関与しません。

このため特に仕事ではあらかじめJob Descriptionが

明確に整備されていたり

自分から聞きにいかなければアドバイスが貰えなかったりもします。

一方で、

自分のReputationに関わることに頼んでもいない他人から首を突っ込まれたり

部下が上司のReputationを下げてしまいそうになる

いつも冷静な人でも猛烈な勢いで強く怒ります

自分のReputationはより良い仕事への転職だったり

昇進にも欠かせませんから、

もうめちゃくちゃ気にする訳であります。

日本であれば会社では個々の責任が曖昧な一方ですし

例え何かやらかしても”お互い様”で丸く済ませる傾向がありますが

外資系企業では”誰が”、という責任の所在がはっきりしているため

自分の意思と相反してあらぬことをしでかす者がいれば

大激怒してでも食い止めようとするのです。

ここが日本と欧米の最も大きな違いとも言えるところですので

欧米人と働くときは気をつけることをお勧めします。

 

  • あれには訳があった

欧米企業は会社のパーティーに家族を連れて行ったり

机に家族の写真をおいたりすることも珍しくありません。

日本でも赤ちゃんの写真を飾っている人はいるかもしれませんが

年頃の家族写真をデカデカと置いたり

会社の飲み会に奥様を連れて行く人ってまずいませんよね。

欧米は”仕事より家族を大切にする”と言う表向きの理由もあるのですが

真相は「自慢の家族がいて仕事もできるすごい俺私」を

アピールをしていることもあります。

もちろん純粋に家族と仲がいい人もいるとは思いますけどねw

私は会社で家族の写真をスクリーンセーバーにしている偉い人を

めっちゃおだてたら仲良くなれましたので

「どうやって話しかけたら良いかわかんない、、」という方にはお勧めな作戦です。

 



欧米ビジネス界では見た目も気にしている

実はホワイトワーカーで職位が上がれば上がるほど

欧米圏では見た目は口程にものを語るというのは暗黙の了解になってきます。

このため、

シェイプされた体を保ち

綺麗な歯並びに整え

清潔感に気をつけ身なりを整えている人が

日系企業に比べると多い印象があります。

見た目から自分が出来る人オーラを出せるかについて

結構に気にかけている、ということになります。

 

私が日系企業で働いていたときは

30代も過ぎてくると体も変わってきたり

いわゆるビール腹のおじさんが、たくさんいました。

大きく張り出したお腹のサイズに合わせてスーツを買うので

腕や脚はサイズが合っていなくてダボダボ。

何だかだらしない印象すらあった物です。

 

それが外資系企業に転職したら

周りにいる皆さん、何だかスラっとしているのです。

大きく張り出したお腹の人なんてほとんどいません。

清潔感があって背筋がよくハツラツとしていて

体型に合ったスーツや服をきちんと着こなして

いかにも”仕事が出来るオーラ”を醸し出している感じがして

最初はその空気感に圧倒されてしまった物でした。

この現象、気のせいかと思っていたのですが

業界性別限らず概ね外れておらず

ポジションが上がるほど体もシェイプされていて

表情もハツラツと精気に満ちた人が多くなってきます。

例えば、

外資系企業と日系企業の社長さんを見比べてみて欲しいのですが

清潔感、スーツ・服装の着こなし、歯、肌、体型など、どうでしょうか。

おそらく外資系企業の社長さんは

見るからにできる人オーラを出していないでしょうか。

 

ITなどは私服でカジュアルな場合もあるのですが

それでも上にいる人があまりに歯並びが悪いとか体が弛んでいる、

ということは基本的にないと思います。

私の働いている企業でも

偉い人は身のこなしやオーラが周りと一味違うので

見ただけで「あーこの人、偉い人だな」とすぐ分かるくらい違うのです。

つい先日も久しぶりにオフィスに行ったのですが

「あー、役員関係者だな」と瞬時に察知して

道案内をしてあげたら大当たりだった、なんてこともありました。

 

プライベートでは短パンTシャツかもしれない欧米人ですが

ここぞと言う場面ではいかに自分ができる人に見られるか、

良いReputationを得られるかについて外見も含めて

気にしているのです。

 

いかがでしたか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

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