同期が仕事に病んで休職しちゃった、、、
今や、メンタルを病んで休職をする人というのは、残念ながら珍しくないのではないでしょうか。大学の同級生や社内など、誰かしらメンタルを病んで休職している人は誰もが身に覚えがあるでしょう。
一方で外資系企業では、メンタルを病んで休職する人というのは、極めて稀です。筆者はこれまで3社の外資系企業を経験していますが、日本人・外国人共に、メンタルで休職した人は一人も見たことがありません。
外資系企業の方が日系企業より圧倒的に仕事はシビアですし人間関係も過酷です。それなのになぜ、外資系企業ではメンタルを病む人や休職するまで追い込まれる人が少ないのでしょうか?
筆者の経験に基づき、解説していきます。
欧州系大企業でマネージャーのサラリーマン。
短大を卒業し、日系中小企業で7年半(1社)従事。ブラック安月給に耐えきれず、働きながら大学を卒業し学歴をグレードアップ、さらに外資系企業に転職を成功。現在外資系企業合計13年目(3社)を全て正社員で勤務中。瞬間風速的に日系大企業にいたこともあり。留学なし、オンライン英会話で、外資系企業で働ける英語力を身につける。
理由1. 外資族は、嫌だったら転職するから
日系企業で病んでしまう人や休職してしまう人の多くが、”この企業で我慢して頑張って働けば報われる”と思い込んでいます。しかしながら、現実的には我慢したところで合わない場所にいたら報われることはありません。この行き過ぎた我慢が原因の一つとなって、心を病んでしまうのです。
一方、外資系企業で働いている人は、常に職務経歴書を更新しながらエージェントや他社にいる知人と連絡を取り合い、隙あらばより良い待遇・環境を求めて転職していきます。
外資系企業ではどこの国でも、一般的には自分が望んでいない待遇なのに同じ会社で我慢して働かねばならない、と思っている人は極めて稀です。アメリカに至っては生涯の平均転職回数がなんと10回以上。中国の上海のエリート達は少しでも嫌だと思ったら半年くらいでさっさと次に転職するほどです。長期雇用が一般的なイギリスやドイツでも、定年までには数回転職している人が普通ですし、50歳をすぎても転職する人だっています。日本法人でも、業界にもよりますが大体2年も働けば次の会社に行って問題ない、というのがなんとなくの常識です。
外資系企業で働く人たちは
- 今この企業でこの仕事をしているのは自分の意思である(原因自分論)
- この仕事や企業は合わない/やりきったから、転職しよう
と、常日頃思っていることになります。
”ここから逃げられない”と思っていると病んでしまいますが、いつだって自分で働く場所は選ぶんだと思っている人は、心の健康を保ちやすいと言えるでしょう。
理由2. 仕事に感情を入れ込み過ぎないから
筆者が日系企業で働いていた時、良くも悪くも、仕事・会社が大好き!という方が非常に多いものでした。中小企業だったこともあり、社員は1000人もいないくらいの規模で拠点も5つくらいでしたので、社内もアットホームでまるで家族のような社風があったのです。
これは一見良さそうに見えるのですが、問題は、仕事に感情を入れ込み過ぎてしまうことにあります。
新卒から入る社員が多く、同期や先輩に囲まれながら、家族のような社風で和気あいあいと仕事をするのは楽しいものでしたが、段々と
自分はこういうふうにやりたかったのに、認められなかった
私はこんなに成果を出したのに報われなかった。私以上にこの仕事ができる人なんていないのに!
自分の方が優秀なのに、仕事ができない人が昇進した。こんな組織じゃもうお終いだ。。
など、こんなに頑張った俺私が報われないなんてクソ会社!!!という卑屈な気持ちになってしまいやすいのです。
実際、筆者が見てきたメンタルを病んで休職まで行ってしまった方の半数はこれらが引き金になっていたように思います。このように、サラリーマンの分際で、会社に対してあまりに感情を入れ込み過ぎてしまうというのは、危険なのです。
一方で、外資系企業のサラリーマンはというと、仕事は仕事でしかないと割り切っています。仕事に感情を入れすぎて感情に振り回される働き方をする人は基本的にいません。
厳しい?いやいや、私は仕事として、自分がやることをやったのみです
私はスタッフなので、私には権限がないので決められません。上司に聞いてください。
自分の仕事は終わったんで、プライベートの用事もあるし、帰りますね
こんな感じです。
外資系企業で働く人たちは、仕事に対して奉仕的に自己犠牲を払う気持ちはありません。自分たちは星の数ほどある企業のうち、たまたまこの企業に所属しているサラリーマンでしかない、と心得ているからこそ、感情を入れ込みすぎることもなく、淡々と仕事をするのみなのです。
理由3. 会社が助けてくれると思わないから
今でこそ、日系大企業でも福利厚生がガンガン削られ、終身雇用も崩壊してきたものの、いまだに日本の企業には国民の生活をある程度保障することが日本政府から求められています。早期退職優遇制度が過去最高レベルまで進められているとはいえ、それでも他国と比べたら雇用は手堅く守られるのが日本と言えるでしょう。
これは一見良いようなのですが、社員が会社に依存的になり、会社は自分を助けてくれて当たり前、会社が自分に何かを与えてくれて当たり前、と思うようになってしまいます。こんな思い込みを持った中で、自分の思いが叶わなかったり、待遇が怪しくなると、絶望を感じてメンタルを病んでしまうのです。
一方の外資系企業は、国民の生活を保障せよなんて、言われていません。日本のマーケットが傾いたら、部署ごと、なんなら会社ごと、とっとと撤退してしまうのが外資系企業なのです。
外資系企業で働いている人は、このことを非常によく熟知しています。会社が自分を助けてくれることはないとわかっているからこそ、一方的に奉仕することもないし、会社と自分はイコールだと思って自己責任で働いている、というわけです。
会社と自分の間に健全な線引きをしているからこそ、メンタルの健全も守ることができるのです。
外資系転職相談なら、JAC Recruitmentが最強
外資系企業で働く人がなぜメンタルを病みにくいのか?なぜ外資系企業では休職者がいないのか?について、解説をしてきました。外資系企業に一度くると、基本的には外資系企業を渡り歩く人が多いのですが、自分で仕事を選んで長くサラリーマン人生を送りたいなら、外資系転職を検討してみてもいいかもしれません。
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