語学留学について、少し前に著名人が発言したことが話題になっていました。
要約すると、
✔︎英語を勉強するなら日本からでもできる
✔︎語学留学はコスパが悪い
という内容だったものなのですが、
これについて留学したことがなく日本で英語を学んだ私が思うところを語りたいと思います。
私が日本で英語を学んだ方法
まずは、日本で英語を勉強して仕事で使うくらいまでにはなった自分自身の経験を
一つの参考例としてお話しして見たいと思います。
私が日本で英語を学んだ方法を羅列してみると下記になります。
公立の中学高校での学習に加え、
✔︎TOEIC
✔︎オンライン英会話
✔︎外資系企業での就労
✔︎市販の書籍
✔︎日本語が話せない友達を作る
これに加え、毎日英語のドラマを見たり、BBCニュースを読んだり、
スマホの設定は英語にしたりNHKも英語音声に切り替えたり、、、と、
英語環境を作るために涙ぐましい努力を重ねてきました。
時にはわざわざ外国人が集まるカフェを探して一人で乗り込んでいって
隣の席の人の会話を全力で聞いたり笑、
電車で外国人がいればそーっと近づいていって彼らの会話を聞いたりもしておりました。。
また、対面の英会話学校は費用が高額なので通えなかったため、
フィリピン人講師のオンライン英会話を最初の2年は毎日欠かさず1時間は行っておりました。
これらの努力を包括的に行って、
TOEICのスコアが800を越えたのは英語の独学を始めて5年ほど経過してからでした。
さらに、一人で海外の同僚と仕事をしても困らないなと感じる様になったのは7年ほど経過した後からです。
つまりは、英語で普通に仕事して生活できるレベルになるまで私自身は7年くらいかかったのです。
人によってはもっと短い時間で到達できる人も、もちろんいるでしょう。
この様な自身の経験を通して、
英語を語学として学ぶなら日本国内でも十分できるよ、と私は言えます。
しかし。。。
留学は”労力と時間をお金で買う”という発想
私自身は金銭的な面と時間が工面できなかったので働きながら日本で英語を学ぶことを選んだのですが、
もし私が早い段階で留学することを決めて準備して実行していたら、
もっと効率よく、短い時間で英語は身につけられたのでは?
浮いた時間を他のことに回せたのでは?
という思いは今でも消えません。
私は独学しながら日本で英語の環境を作っていたので、
正直なところ時間と労力の効率は非常に悪かったと思っています。
もし私が、他の国に半年でも1年でも行ってきっちり集中して学んできたら
私の7年間は1年間で終わった可能性だってあるよなあ、と思うのです。
全ては”タラレバ”にしか過ぎないのですが、
浮いた6年間、何か違う勉強に使うことだって出来たかもしれませんし
もっと早くに仕事のチャンスを掴むことだって出来たかもしれません。
こんな自身の経験から、私個人の考えとしては
例えば北米への1年間の留学が300万円かかったとしても
貴重な数年間をお金で買えるなら、人生の先行投資として全然アリ!!!というのが私の結論なのです。
むしろ、貴重な人生の数年を金で買えるなら、留学ってコスパ超いいじゃんとすら思います。
留学に行けるのって人生の中でも限られた時期になってきますから、
私個人としては、行きたいと思うならなんとしてでも行け!と言いたいのです。
語学留学と言っても、語学だけ学ぶわけじゃないハズ
語学留学で海外に行きたい、、と言っても、
よーく考えると、実は語学以外のことも求めているのではないでしょうか。
✔︎日本とは違う国に住むことでタフになる
✔︎日本と違う価値観に触れることで人生の価値観が広がる
✔︎日本から出て、始めて日本の素晴らしさを知る
✔︎違う国の友達ができて人生の宝になる
などなど。。。
留学したことがない私は、今でも他国の感覚の部分を掴むのには時間がかかります。
どの程度強く言えばいいんだろう、
こういう場合は物申した方がいいの?とか、そういう感覚は現地で生活しないと体感できないからです。
こう言った、他国の人の感覚を自分で肌で感じるというのは、かけがえの無い経験になるのではないでしょうか。
私が見てきた、留学成功パターンvs留学残念パターン
外資系企業で働いていると、留学経験者をたくさんみることができるのですが、
その中でも私が「この人は意義ある留学をしたんだな」と思うパターンと
「うーん、なんだか残念だなあ」と思うパターンがあります。
これはあくまで私の個人見解なのですが、それぞれについてお話しして見たいと思います。
- 留学成功パターン
私が見てきて「この人は語学留学を非常に有意義なものにしたんだな」というパターンは、
日本で数年社会人をやっている間に
自分で英語力を上げておきながら資金を貯めて、ワーホリで語学留学したパターンです。
このパターンのメリットをまとめると以下になるかと思います。
①社会人経験がある大人が行くため、自分で判断ができる
②自己資金で行くため、なんとしても習得して帰って来ようという強い意志がある
③日本での社会人経験を通して、自分に必要な英語目標を明確にしてから行ける
私が見てきたケースは
20代後半までにお金を貯めてワーホリを通して1年から1年半ほど語学留学し、
日本に帰国してから外資系企業で働くパターンの人たちですが、
この方々は英語力も高く日本での社会人経験もあるため、鬼に金棒状態です。
日系企業では一部ワーホリは評価されないこともあるそうですが、
こと外資系企業においては、
日系企業での就労が確たるものである+不足していたスキルを自分で計画立てて習得しに行った人は
高く評価されるため、就職の不安はあまりないかもしれません。
- 留学残念パターン
全員がそうとは決して言いません、と強く前置きしてから言いますが、
大学のうちに留学した方の場合は、
その後のキャリアに必ずしも生きるかというと少し難しい場合もある様に感じます。
私が見てきた”そんなこともあるんだなあパターン”は以下になります。
①学生目線で海外の良いところだけ味わって帰国。日本のことをディスり、青い鳥症候群に陥ってしまう。
②学部の選択を深く考えず、海外就労できると思っていたらできなかった。さらに日本の就活に乗れなかった。
③現地で日本人とつるんでしまい、英語力が低いまま帰国。
もうこれは書いたままになりますが、
私が個人的に見てきた中で最もしんどそうなのは、
海外の楽しい経験をして日本に帰ってきてしまったケースです。
この場合は海外は素晴らしい、日本はだめ、みたいな価値観になってしまうことが多く、
日本で就職しても「日本はおかしい!」みたいな価値観を抱えたまま日々を過ごすのは、
なかなかしんどそうではあります。
特にアメリカの場合は、守られた環境でいけば最高に楽しい国ですから。
この良い面だけ見てしまったら、日本に帰国して働き始めたらそりゃ辛いよねえと思うのです。
また、留学経験があるのに意外と英語力があれ・・?というパターンは少なくありません。
留学したことない私の方が普通に英語を使って仕事ができてしまうということは
実際、過去に何度も経験してきました。
いや、全然良いと思うんですよ。ご本人が満足しているなら。
ただ、もし本当に語学習得を目的としていくなら、
それ相応の覚悟は決めていかないと時間もお金も労力も、もったいないかもしれません。
人生は1度きり。人に惑わされず意義ある選択を!
長々書いてきましたが、私の経験を通して言えるのは、
人生は1回なんだから、自分が留学に行きたいと思ったら行け!ということです。
現代は何をするにも多くの情報が飛び交い過ぎていて、
また何をするにも”きちんとやらなきゃいけない” ”コスパ” 等々が頭をよぎってしまいがちです。
でも、
あなたの人生の満足度を上げてくれるなら、
それは立派にコスパがいいじゃんって思うんですよ。
あなたの人生で何が正解かなんて、あなたしかわかりません。
人生は1回きりですから、自分で考えて、納得できる選択をしたいものですね⭐︎
いかがでしたか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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